和室には、やはり和のイメージの建具で揃えたいですね。日本の襖は、引き戸なので部屋や収納が使いやすく、なにより心落ち着くお部屋になります。
現代のお住まいでは、洋室中心の中に和室があることが多く、洋室と和室が隣り合わせになるケースがあります。そのような場合、建具の表裏で和風、洋風にデザインされているものや、モダンなデザインの襖紙もあります。
・押入襖
押入れの戸に使われる襖で、裏側は外からは見えないので、裏張り紙が張られています。
・間仕切り襖
両面が襖紙になっているものです。押入の戸や和室の間仕切りに使います。片開き、2枚建て、4枚建てがあります。
明かり取りのあるデザインや、天袋付きもあります。明かり取り部分は、樹脂やガラス、破れにくい樹脂製和障子紙に換えることもできます。
・戸襖
和室と洋室が隣り合わせている間仕切りで使います。片面が襖で片面は板戸になっているので、それぞれの部屋でインテリアと調和します。
左手は間仕切り襖、右手は押入襖
戸襖(洋室側から見たところ)
開き戸タイプもあります。
襖の構造の種類
・本襖(組子襖)
従来からある襖で、木の組子の上に紙を重ねて貼って仕上げます。通気性があり、貼り替えしやすく、反りにくい特長があります。
・戸襖
組子にベニヤ板が張られていて、洋室と和室の間仕切り襖に使われます。洋室側はクロス、和室側は、襖紙を貼ります。枠は交換できません。
・発泡プラスチック襖
芯に発泡プラスチックの素材が使われています。軽くコストが安く、最近は多く使われています。枠がはずせないため貼り替えがしにくく、また反りやすく強度もありません。
・ダンボール襖
芯にダンボールが使われています。発泡プラスチックと同様、軽くコストが安く、最近は多く使われています。枠がはずせないため貼り替えがしにくく、また反りやすく強度もありません。
襖紙の種類
・鳥の子紙
一般的な襖紙で、量産品では表面に柄の印刷もできます。種類が豊富です。高級な手漉き和紙もあります。
・糸入り襖紙
スフ糸を粗く織り、紙を裏打ちしたものは丈夫で実用的です。麻糸を織り込んだものは風合いがよいです。レーヨンの糸もよく使われます。その上から印刷で柄がついたものもあります。
・ビニール襖紙
クロスのようなビニール製なので、汚れを拭くことができます。
鳥の子紙
モダンなデザインもあります。
(ルノン)
障子は、直射日光を防ぎ、ガラス窓の半分くらいの光の透過率ですが、部屋全体を柔らかく明るく反射させ、心地よい空間を作ります。外の視線は遮りながら、樹々の影などが映るさまもきれいです。また通気性がよく、夏涼しく、冬暖かく過すことができます。結露も防ぎ、汚れたら貼りかえてきれいにできます。
・障子枠の素材
杉や檜が多く使われています。最近では輸入材も増えています。新築ではアルミ枠が使われることもありますが、リフォームでは、今のおすまいの形に合わせてオーダーで建具職人が木製で作り、ぴったりのサイズに仕上げます。
・間仕切り障子 内障子
和室の間仕切りやサッシの窓の内側に入れて使います。2枚建て、4枚建てがあります。断熱内窓そのものが障子のようなデザインのアルミ製内窓もあり、断熱効果を高めることもできます。
プラマードU 断熱内窓
(YKKap)
・障子紙
高級なものでは手漉きこうぞ紙などもありますが、一般的には普通障子紙の無地や雲竜などの柄物がよく使われ、価格も手頃です。
その他、プラスチックフィルムを接着した丈夫な障子紙ワーロン耐水シート(ワーロン製)、破れにくく、水に濡れても強く、普通障子紙の約5倍の破裂強度のあるタフトップ(ワーロン製)もあります。
費用の目安
障子を処分、交換した場合(1間2枚)
19,000円×2枚=38,000円〜(木枠)
約120,000円〜(格子入り複層ガラス断熱窓 YKKプラマードU)
障子の張り替え(1間2枚)
3,300円×2枚=6,600円〜
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